【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





どうやら私の言い訳には納得してくれな
かったらしく、苛立った口調はそのまま
、むしろさっきよりも語気が強まった気
さえする。



……私、そんなに香坂を怒られるような
事、した?



「だから普通に……逃げようと……」

「逃げよう?──バカじゃねえの?」



香坂がふ、と嘲笑ったかと思うと、そん
な言葉とともに、いきなり両手首を、壁
に押さえつけられた。



「ちょ、や……っ、なに……!?」



慌てて腕を振りほどこうとするけど、ギ
リギリと強い力で押さえつけられて、ち
っとも抵抗出来なくて。



香坂を睨み付けると、香坂は冷たい眼差
しを私に向けていた。



「……委員長、逃げるつもりだったんで
しょ?ほら、抵抗してみなよ」

「───っ」



出来ない、ってわかってるくせに、挑発
するようにそう言う香坂。



香坂、意地悪だ。




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