【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
そう言った和馬君に、うん、と頷くと、
不意に和馬君が「あ、メール」と言って
ケータイを取り出して。
私はその待ち受け画面にびっくりしすぎ
て、固まってしまった。
「……っちょ、和馬君!」
「え、なに」
「そ、その待ち受け……」
そう言うと、和馬君は一瞬怪訝そうな表
情を浮かべてから、あ、という顔になり
。
慌ててケータイを隠していたけど。
……ばっちり見てしまった……。
和馬君の待ち受けが、私のメイド姿だっ
たのを……。
「や、これは……」
「も…、恥ずかしいから消してよ!」
そう何度も言ったのに、和馬君は苦笑い
するだけで消してくれなかった。
だけど……。
和馬君の待ち受けが私だったことが、ち
ょっぴり……嬉しかったんだ。