【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~




そんなに嬉しい出来事だったの、と内心
ビックリ。だけどなんだか嫌な胸騒ぎが
するのは気のせいだろうか。




「あのねー、木材倒れてね、希美が気を
失う瞬間、香坂君が駆けつけてきて」



「うんうん」



駆けつけてくれたのね、アイツ。



「希美のこと、お姫様抱っこしたんだよ
ーっ!」



「……」



―――胸騒ぎ、的中。



私は出来るだけ平静を装いながら、萌を
ジッと見つめた。



萌は、「もう本当に王子様みたいだった
なー」なんてうっとりと別世界トリップ
している。



「あのー、萌サン……?」






< 29 / 426 >

この作品をシェア

pagetop