【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
それもそうか、と苦笑いする。
あれだけ派手に視線集めてたら、帰って
きたときも同様の視線を集めるに決まっ
てる。
あーあ、せっかく人気者で通ってたのに
。
市原が来たせいで、全部めちゃくちゃだ
よ。
俺はとりあえず、こっちに視線を向けて
来た奴等に笑顔を返した。すると、ホッ
と安堵したような表情を見せるクラスメ
ートら。
……そんなに怯えなくても、取って食っ
たりするわけじゃねーのに。
「やあやあお帰り香坂クン」
席に着くと、鬱陶しいしゃべり方で、彼
方が近付いてきた。
俺はそんな彼方を少し睨む。
「お前、委員長に余計なこと言うなよ」
「まあまあ、結果オーライって事で!ち
ょっとは機嫌治ったろ?」