【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
クリスマスのあの日。
もう何を信じたら良いのか、誰を信じれ
ばいいのかわからなくなった俺に、委員
長は傍に居るっていってくれて。
その言葉通り、委員長はあれから、ずっ
と俺の傍に居てくれてる。
市原にだけ少し柔らかかった口調を、今
度は俺に向けてくれている。
はっきりと、付き合おうって言った訳じ
ゃないけど、そこはお互いなんとなくで
察してる。
俺の事を支えようとしてくれる委員長が
可愛くて、手離したくなくて。
でも──。
わかってる。このままじゃいけない事。
俺が委員長を縛りつけてるんだって事。
だけど……。
……あと少しだけ、このままで。
このまま、委員長の温もりを感じていた
いんだ。