続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
陣にアゴをクイッとされて
そのかっこいい顔がどアップになる。




「!/////」

「ほら、言えよ」






あたしの腰に回されていた陣の腕に力が入り、ふたりの距離はさらに密着する。



「ご、こめんなさい」

「聞こえねー」



陣はあたしの耳に唇を付けると、わざと囁くように命令してくる。



「ごめんなさい陣さま、もう絶対に離れません、だろ?」


「ご…ごめんなさ…はぁ…」


「つづき。陣さまは?」


「じ…陣しゃま……」


「もう絶対に離れません、は?」


「も、もう絶対に離れま…はわぁ///」




耳元で囁かれるたびに
背中がゾクゾクして立ってられない。
 

こんな状態でまともに言えるわけない!




心臓は爆発寸前で、呼吸が乱れまくる。





「ごめなさ…陣さま…はぁ…二度としません…」


「聞こえねーな。もっかい最初から」


「も、だめ…許して」




真っ赤になって半泣きのあたしを見て、陣は満足げにふっと笑う。







「許さない。お前、可愛すぎ」


< 121 / 192 >

この作品をシェア

pagetop