続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
ここでゴリさんがあたしを連れて逃げたら
陣はひとりになる。



こんなに大勢の敵に囲まれて、利き腕も使えなくて……。


どんな酷い目にあうかなんて想像もしたくない。








「お願い……陣……やだよ……」








あたしは陣の制服を掴みながらその場にしゃがみこむ。





今この手を離したら……

陣は死んじゃうかもしれない。









「陣……やだぁ……お願いだよ…うう」












だけど陣は

そんなあたしの手を左手でやさしく引き剥がす。







「ごめん、今回だけはお前のいう事きけねぇわ」


「っ……」


「俺、お前が好きだから」









陣はそういうと、あたし達から一歩離れた。

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