続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

最終決戦!

佐和先輩のバイクは猛スピードで疾走し、あっという間にさっきいた廃墟の病院近くまで戻ってきた。



空はすっかり暗くなっていて、電灯も点いていない病院内の状況はよく見えない。



ただ敷地内からヤンキーたちが殴り合う音や声だけが不気味に聞こえてくる。




タツたちが来て、うちのヤンキーvs白龍連合で大乱闘が始まっているらしい。





佐和先輩は病院の敷地内までバイクで突っ込み
乱闘のど真ん中でキキィッと停めた。



あたしと佐和先輩の登場に、

乱闘していたヤンキーたちの動きが一瞬止まり
視線が集まる。


あたしは勢いよくバイクから飛び降りた。





「陣ッ!陣はどこ!?」



戦後時代の合戦場のようにごったがえすヤンキーの群れの中に飛び込み、叫びながら一生懸命陣を探す。



でも辺りが暗いし
大勢いるヤンキーたちで何がなんだか分からない。



動きを止めていたヤンキーたちは、また乱闘を始める。




「陣!陣!陣どこなの!?お願い返事をしてッ!!」



あたしはもみくちゃにされながらも、
必死で足を前に進める。







その時

――――ガシッ!


「きゃあ!!」


いきなり後ろから腕を掴まれ、驚きながら振り返る。



そこにいたのは傷だらけで息を切らしたタツだった。
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