続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「げッ…おま…ま…まさか…伊勢谷陣…!?」



「あ?気安く呼んでんじゃねぇよハゲ。伊勢谷サマだろーが」



「…ッ!!」



「ぶっ殺される前に消えろや」






俺が睨むとヤンキーたちはブルブルと震え上がり、そのまま走り逃げて行った。


ふん、他愛もねぇ。







「伊勢谷さん…ありがとうございます」




女の方を見ると半泣きの顔で震えている。


制服は強引につかまれたのか胸元が大きくはだけ、小さな十字架のネックレスが街灯の明かりで悲しげに光っている。




俺はため息をつく。







「この裏道は歩くな。ここはガラがわりぃんだ」



転校してすぐだから知らなかったんだろうけど。


ここは地元のヤツなら誰でも知ってるヤンキー出没スポットだ。


俺たちの溜まり場以外にもいくつもの溜まり場がある。



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