プレゼント
「実はね…」



こんな内容だった。






…―――――…



「雫ぅー」



「何、雫…」



名前が同じな、従兄弟同士の私達。


仕方ないか。母さんと伯母さんは、双子だし。


名前は、恨まないようにしよっと…。


「何?用事?」



「実は、お願いがぁ…」


「ん?」


雫がお願いなんて、珍しい…。



「明日、学校に行って?私の変わりに。」


「どうしてよ…?」


理由は、答えなかった。


「無理。」


はっきり、断ったの。

…――――…



「その時…行くって言えば良かったのに……」



…なに?


「永橋は、雫の従兄弟…?」


「そうだよ?」


雫に従兄弟がいるのは知ってたし、名前が一緒なのも知ってた。


『可愛いんだよ!!』

よく言われて、知ってたけど…


「ハハッ。そうなのか…。」



雫……なんて、面白いんだよ。



同じなんて、聞いて無かったよ?


ドッキリなら、充分驚いた。



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