。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。



てかあいつら諦めてなかったんかよ!


「どうすんだよ!」


思わず運転席を覗き込むと、


「少々手荒な方法ですが、突っ切ります。今サツに捕まるわけにはいかない」


いつも冷静な鴇田が珍しく緊張した面持ちでハンドルを回し、


「捕まっててください」


その言葉とほぼ同時だった。


キキィイイイーーー!!


派手なタイヤ音が響いて


「わっ!!」


体が右側に傾き、思い切り戒のお膝の上に倒れ掛かる。


どうやら鴇田は左折をしてわき道に入ったようだ。


「大丈夫か!」


戒が支えてくれて、あたしは何とか起き上がる。


いつもならどさくさまぎれてあちこち触ってくる戒が、珍しくあたしの体をぎゅっと抱きしめながら鴇田と同じように緊張した視線で後方のクラウンを振り返る。





「戒。朔羅をしっかり守れよ!



傷一つ負わせるな」





助手席から叔父貴が怒鳴り声を挙げ、


「言われなくてもそのつもりだ!」


戒は尚もスピードを上げ続ける車の振動からあたしを守るように頭を引き寄せる。


叔父貴、一体どこへ向かってるって言うんだよ!






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