。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。



あたしはチョコレートパフェ。新垣 エリナはイチゴパフェ。


戒はホットココアで、キョウスケはアイスコーヒー(残念。この店に塩辛はなかった)


を、それぞれ注文して


運ばれてくる間、戒はぐったりとキョウスケの肩に寄りかかって胃を押さえた。


「…しんど……」


さっきまで元気そうだったけど、それは見せかけてただけかもしれない。


それとも明るいところで顔を見たからかな、戒の顔色はやっぱりまだ青白かった。


「やっぱり…龍崎くん具合悪かったんだね……ごめんね、無理させちゃって」


新垣 エリナが心配そうに目をまばたき、だけどそれに答えたのはキョウスケだった。


「大丈夫です。


この男はたとえ足がもげようと女性のためなら全力で戦う人間ですから」


「おい、俺をただの女好きみたいに言うんじゃねぇよ」


「人間て言うか野獣?」


キョウスケがまたも言って、いつになく良く喋るキョウスケも……やっぱ新垣 エリナに気を遣っているのだろうと思えた。


「てめぇ俺が回復したら覚えてろよ?」


戒は忌々しそうに目を上げたが、頭をキョウスケの肩に乗せたままぐったり。


二人のやりとりに新垣 エリナがちょっと笑って、あたしの膝の上に乗せられた手にそっと手を重ねてきた。





「手、繋いでいい?



安心するの」






そう言われてあたしはぎこちなく頷き、そっと新垣 エリナの手を握り返した。




前も―――そうだった。




あれは―――そう、テニス部のコーチと町でばったり会ったときだった。


あのときも新垣 エリナはあたしの手を握って、「安心する」


そう言ったんだ。





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