青龍と桜Ⅱ

「東條」

振り向くと柊くんが立っていた。

「なに?」
「担任が呼んでる」

胡桃たちとは違うクラスになったというのに、なぜか柊くんとは、また今年も同じクラスだった。

「ん、ありがとう」

柊くんは私が真理や胡桃ほど積極的に青龍のメンバーと話さないのを知ってか、いつも遠慮がちに声をかけてくる。

副総長になってからの柊くんの人気は、また一段とあがった。
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