友達という勲章

「昔は二人でよく飲んだよね」

「だな。この俺より酒強い女はお前くらいだ」

何故か、彼の前では酔えないあたし。

どうも身構えて、男並みの男らしさを発揮してしまうらしい。

酔って彼に甘えられたら、少しは違う関係になれてたのかな。

「で、雄二とはどうなんだ?」

「えっ?」

「ほ、ほら、そろそろ結婚とか……」

「やだ、あたし達、まだ付き合い始めて半年だよ。そういう、純一はどうなのさ」

「お、俺は……」

「純一、男前だし、優しいし、結構お勧めなのに」
< 2 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop