裏切りの恋
「ったく、毎回飼い犬みたいだな」
「犬って何よー。だって5日も会えないとさみしいんだもん」
平日はほとんど会えない。
たまに遊びにっていう意味でお店に顔を出したりするけど、基本裕翔は「中の人」なので、売り場には顔を出さない。
だからこの週末は思う存分、裕翔の温もりを味わうのだ。
「あんまりくっつくな」
「……」
裕翔の胸元でゴロゴロしていると、それを引き離すように手で頭を押しのけた。
ちょっと泣きそう。
「それ以上くっつかれたら、先にお前のほうを食っちまう」
「……」
ぼっと顔が熱くなった。
付き合って1ヶ月。
まだまだいろんなことにドキドキする。