紅炎と雷炎 ①


美樹「…何で? あたし、お礼言われるようなこと、してないよ?」


陣「……俺は、翔の話を聞いてやることしかできなかった。 長い間、一緒にいた仲間のはずなのに…」


あたしは、黙って陣の話を聞く。


陣「だけど、お前は聞いてやるだけでなく、翔を変えた。 あいつ…翔は、何があっても俺達の前では、なかなかったんだ…


俺は、幹部のこと、何も分かってない、ダメな総長だな……」


静かに、ゆっくり陣はそう、呟いた。


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