紅炎と雷炎 ①


陽「さて、本題に入ろうか」


あ、そっか。 今から話するんだ。


あたし、もう、寝る気まんまんだったのに…。


美樹「…うん、眠いし、ちゃっちゃと終わらせよう」


あたしは睡魔と戦いながら陽の話を聞くことになりそうだ。


陽「まず、ここら辺全体について話すね」


美樹「うん」


陽「ここの地域には俺らの『雷炎』と『氷月』って族がいる。 そして、昨日言った通り、対立してるんだ。 今のところは互角か、俺達の方が少し上ってところかな? でも、氷月は情報収集が上手いんだ。 だから、多分美樹ちゃんが俺らのとこにいるってことはバレてると思う」


へ~、氷月って凄いね。 昨日の今日で、もう情報いってんだ。


ま、どうせあたしが何者かは分からないだろうけどね。


陽「次は、これからのことなんだけど………って美樹ちゃん。 ちゃんと聞いてる?」


美樹「あ~、大丈夫。 眠いけど、話はしっかり聞いてるから」


陽「そう? じゃあ、続きいくよ? 多分これから美樹ちゃんは氷月に狙われると思う」


まあ、そうだろうね。 


一般人と思われてるだろうし…。


陽「だから、これからも俺達と一緒にいれもらうけど、いい?」


美樹「大丈夫。 昨日も言ったけど、仲間に入れっていうのは無理だけど」


陽「そんな簡単に了承してるけど、本当にいいの? 多分、女子からの反感を買うと思うんだけど…」


陽はとても申し訳なさそうに言ってくる。


美樹「大丈夫って言ってるでしょ? あたし、そういうのって気にしないタイプだから」


あたしはニッコリ笑ってそう言った。


そしたら、
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