抹茶モンブラン
「好き……大好きよ」

 幾度目かのキスを交わし、しばらく彼の胸に頬を当ててその鼓動を感じていると、いつの間にか光一さんの寝息が耳に届いた。

「光一さん?寝ちゃったの?」

 一緒に寝てあげると言ったのは彼の方なのに、先に寝てしまった。
 その無邪気な寝顔を見つめて、私は彼の頬にそっとキスをする。

 光一さん……私、あなたを愛してしまった。

 夜の海ほたるへ、また連れて行ってね。
 きっと星と同じくらいキラキラと光る遠くの街明かりがとても綺麗に違いないわ。

 あなたと、またあの景色が見たい……。

 光一さんの隣で私も自然な眠りに誘われ、久しぶりに心地よい夢の中に入り込んだ―――。
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