湖都子のポエム
もう…終わりね…

過去にしがみついて
前に進めない

でも、このままじゃだめだよね

私のワガママを…
ただ、黙って聞いてくれてた

いつも迷惑かけてるね
もう、大丈夫だから
自分の道は自分で切り開くから
自分の力で乗り越えるから

ここで終わりにしよう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
涼から呼び出された愛梨
「いつも、みんなに迷惑かけてるね?
自分で気づいてない?
慎が抜けて、俺達は困ってる
冬司と梨華ちゃんにも、迷惑かけてるね?
慎も、クリスマス会に誘われて迷惑してたよ
一緒にいた蓮も、行くことになって迷惑してた
みんな、直接言わないけど、迷惑してる」

言葉が愛梨の心に突き刺さる
みんなに迷惑がられてたんだね
「みんなに迷惑かけてたんだね」

涼「わかったかな?」
愛梨「はい、慎くん、冬司くんはそっちのバンドに行ってもらえばいい?」
涼「それでいい」
涼「あと、蓮になれなれしくしないで」
愛梨「蓮くんには、1回しかあってないよ?」
涼「蓮は人気あるから、もうだめだよ」
愛梨「色々ごめんなさい」
立ち去る愛梨

涼「これでいい?」
謎の女「蓮様は私達のものなの
余計なことしないでね
私達が嫌がることしないでほしいの」
涼「やり過ぎなんじゃ?」
謎の女「あなたの意見なんか聞いてないから
私達が嫌がることしないでって言ってるの
それに従えばいいのよ」

恐ろしいほどの緊迫感

涼「愛梨ちゃんのせいじゃないよ」
謎の女「蓮様にちょっかい出す女だよ?
関係あるわよ?何言ってるの?
蓮様には他の女としゃべってほしくないの
私達と無関係の世界で勝手に生きて」
涼「はぁ…」
謎の女「蓮様は私達のものなの
警告はしたよ?次からは警告じゃすまないから
私達はなんだってやるわよ」
女の怖さ…に震える涼
謎の女「蓮様ファンクラブに迷惑かけないで」

愛梨は傷つきながらも、前に進む
涼は、女の怖さに震える
冬司と梨華の知らないところで、
愛梨が離れて行ってしまった
慎の知らないところで、愛梨を傷つけた
蓮の知らないところで、ファンクラブが暗躍
蓮の恋は、知らないところで、壊れていた
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