恋愛日記


「なぁ、これさ解けた分だけご褒美ちょーだい」

にこにこと楽しそうにそう言う彼が

可愛いくて。

「仕方ないなぁ」

なんて言うけれど、授業を聞いて無かったらたぶん、ほとんど解けない。

解けても1問くらいだろうと思っていた

のに……


「な、なんで!??」

プリントには赤色の丸がたくさん散らばる。

う、嘘でしょ……!?
彼を見るとまた、にこにこしながら言った。

「俺、やれば出来る子だから」

ぜんぜっん、可愛くない!!!
あの笑顔に騙された!!


私は彼を睨み付けると、

「何してもらおうかな〜」

なんて言う。

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