理想の男~Magic of Love~
チーズドリアをかごに入れた後、今日の夕食後のデザートは何にしようかと考える。

今日のデザートは、暑いからアイスにしようかな。

そう思いながらアイスのコーナーへ足を運ぶと、
「あ、ガリガリ君の新作出てる」

私はそれもかごに入れると、レジに行って会計を済ませた。

「ありがとうございましたー」

店員に見送られ、コンビニを出ようとしたその時、ドアが開いた。

「――あっ…」

その人物に、私は目を伏せた。

何で?

その人物が、
「――愛莉…」

私の名前を呟いた。

藤だった。

「こんばんは」

私は何事もなかったかのように一言だけあいさつをすると、コンビニを出ようとした。

藤から逃げようとした。

だけど、
「待って」

そうはさせないと言うように、藤に腕をつかまれた。
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