理想の男~Magic of Love~
マリッジブルー?

それだったら、どんなによかったのだろう。

憂うつの原因がよくあるそれだったら、私はまだ安心できただろう。

でも私の憂うつの原因は違うものだった。


藤が出て行った後、私はベッドの下に落ちていた下着と服を拾い、全て身につけた。

カバンはソファーのうえにあったので、それを手に取ると中身の確認をした。

財布、スマートフォン、ハンカチ、手帳…よかった、全部無事だ。

と思ったのと同時に、スマートフォンのディスプレイがチカチカと光っていることに気づいた。

指で画面をタップして見てみると、浩治から電話がきていた。
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