理想の男~Magic of Love~

「寂しかったら、いつでも呼べ」

ユラリ、ユラリ…まるで、船に乗っているような気分だ。

すごく気持ちいい…。

頬に、温かいぬくもりを感じた。

揺れる心地よさと温かいぬくもりに誘われるように、意識が遠くへ行った。


頬に触れた大きなその手は、冷たかった。

その冷たさは、酔っ払って熱くなった躰にとても気持ちよかった。

「――愛莉…」

吐息と共に耳元でささやかれたのは、バリトンボイスだった。

それは静かに、躰に染み渡った。

「――んっ…」

その瞬間、唇が重なった。

肉づきのいいその感触に、堕ちそうになってしまう。

それまで頬に触れていた大きな手が、躰をなでてきた。

首から鎖骨へ、鎖骨から…。

「――やあっ…」
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