理想の男~Magic of Love~
チュッと、頬に藤の唇が落とされた。

それから私を見つめて、
「愛莉とずっと一緒にいること」
と、藤が言った。

ドキッ…

その言葉に、私の心臓が鳴った。

「俺のもう1つの夢は、愛莉とずっと一緒にいること。

こうして愛莉を腕の中に閉じ込めて、キスして、抱きしめて…何か、変態みたいだな」

続けて言った藤は苦笑いした。

…変態は、私の方だと思う。

彼の苦笑いに、心臓が鳴っているから。

そして、もう1つの夢を聞かされたから。
< 222 / 270 >

この作品をシェア

pagetop