理想の男~Magic of Love~
藤は私の告白に笑って、
「俺は、愛してる」
と、言った。

繋いでいるその手が、強くなる。

離さないと言うように。

その手に私は答えるように、握り返した。

大丈夫、私は離れないから。

ずっと、藤のそばにいるから。

ある日突然出会った男の人は、私の理想をそのまま絵に描いた男の人。

その人は、今私の隣にいる。

愛する男の人になっている。

「愛莉」

愛する男の人に名前を呼ばれる。

「藤」

私も愛する男の人の名前を呼んだ。

☆★END☆★
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