lovelove♡story 2

10



私は結局、浴衣をきて、ちゃんとお化粧もして、6時20分に下に降りた。
外にでた瞬間、九月の涼しい風が頬をかすめる。
夏の夜の香りは好き。

「りーほ。浴衣着てくれたんだ。」
後ろから声がして、振り向く。
五十嵐はいつも通りの格好。
いつも通りオシャレだ。

でもなんか、今日はいつもと反応が違う。私が振り向くと、少し五十嵐の顔が赤くなった気がした。

「りほ。化粧してきたんだ。」
「うん。」
「可愛いすぎてやばいんだけど。」
そう言って、私の髪に指を絡める。
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