極上☆ラブパワー




人生にアクシデントはつき物だけど、こんな正面衝突は初めてだ


よりによってこの僕が


「“莉桜”?」


あんな女なんかのせいで


僕を見た夏木莉桜は、裏切られたような顔をしてた


黙っていたわけじゃない


自分の正体を打ち明ける、タイミングを伺っていただけだ


それなのにあんなタイミングでバレるなんてな


「……はぁ」


企画書に目を通しながらため息をついた僕を、周りの人たちが心配そうに見つめる






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