極上☆ラブパワー
「……あれ?」
気晴らしにテラスに出ると、見覚えのある人物が目に入った
生ぬるい風になびく金髪の髪
「………実?」
「えっ?……り、お?」
家にいるときとは違い、きっちりとスーツを着こなした姿に驚きながら近寄る
「どうしてここに?」
実もかなり驚いているようだ
「…あぁ…ここのホテルの飾り付けを、ね」
「そんなことまでするの?大変だね」
「…あぁ、うん。莉桜はなんでここに?」
「え?」
「ドレスも着て、綺麗じゃん」
――そうだった
あたしいつもと違うんだった