極上☆ラブパワー
「…紅茶飲むか?ほら」
発作を起こしたあとの僕に、兄貴はいつも優しかった
普段僕のほうが上に立ってるから、
こういうときだけでもきっと“兄貴”でいてくれようとしてるんだ
渡された紅茶の香りを確かめてから口を開いた
「兄貴」
「ん?」
「大事になってない?株は平気か?」
「まったく問題ない。救急車じゃなくて、俺の車でここまで来たから。
それに、パーティーは体調不良にしといた」
何だよ兄貴やるな