極上☆ラブパワー
「社長」
キングサイズのベッドで見るのは見飽きた夢ばかり
「社長」
「――なんだ」
目を開けると、申しわけなさそうな顔をする秘書が俺の顔を覗き込んでいる
「…お電話です。その、会長から」
「…またか。あの人は本当に頭が固い。いないと伝えて」
「…それが…」
気まずそうに秘書の男が俺を見る
「なんだ?」
「社長に繋がなかったら、お前はクビだとおっしゃってまして」
…いい年して脅しですか
僕の部下を陥れて楽しいものか
人生の謳歌に巻き込まれるのはごめんだ