極上☆ラブパワー



「……経営の傾いた会社を、僕に丸投げしたのはどこの誰でしたっけ」


『………』


「僕が社長に就任した途端、売上が上がり経営を立て直して面白くないのはわかりますが」


『お前…』


「どちらかというと、感謝してほしいくらいです。僕がいなかったら青条財閥は潰れていた」


『………』


「用はそれだけですか?」


『………くそ…っ』


「では、僕も仕事がありますので。ウィーンでの観光、楽しんでくださいね」


クソ、もうかけてくんな


何も言わなくなった携帯を、秘書に投げた





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