極上☆ラブパワー



「えぇまぁ…でも社長が住むにはもってこいかと」


「…そうか」


そんなものか


人間の人生は平等にはできていない


貧しい者は、僕達のような上流階級を羨ましく思うかもしれない


でも、それは心が貧しい者が思うことだ


実際、何もかも手に入れて幸せだとは限らない


それは自分が一番よくわかってる


「…蛯名、車回してくれ。今から10分で準備をするから」


「…わかりました。では後ほど」


「あぁ」


1人になると、時計の音だけが部屋に響く



本当に馬鹿でかい屋敷だ



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