極上☆ラブパワー



「社長こちらです」


「あぁ、今行く」


秘書が運転する車に乗り込むといつも思う


「蛯名」


「何でしょう」


「お前、幸せか」


「はい?」


年上だったか、年下だったか


僕の秘書をやってるこいつを見ると、なんだかやるせない気分になる


「私は青条社長のお側にいられて、幸せですが」


「……そうか、ならいい」


「社長、なんか変ですよ?」


「寝不足だ。着いたら起こしてくれ」


「あ、はい。」




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