極上☆ラブパワー



「…悪かったな」


「いえ」


車に乗り込んだ僕を、心配そうな瞳が見つめる


…そんな顔するなよ


「また来るよ、気が向いたら」


「えっ…」


「だから荷物はそのままにしとけ。一緒に住むんだから」


僕の言葉に、少しだけ表情が和らいだ


……素直なやつだな


「じゃあな」


「はいっ」


ミラー越しに夏木さんを確認してから、森の中のコテージをあとにした






< 90 / 330 >

この作品をシェア

pagetop