極上☆ラブパワー



「…僕が今日、どんな目に遭ったかも知らないで…」


「えっ、どうかしたのか?そういや顔色悪いぞ」


兄貴のいいところは、耳がいいとこ


それから観察能力に優れてるってとこか


「……発作が起きた」


「発作!?いつ!!」


ベッドに横たわる僕の隣に滑り込んで、兄貴が噛みつきそうなくらい近づいた



「……さっき」


「暗闇に行ったのか?何でだ、気をつけてたはずだろ」


ごもっともだよ兄貴


僕は会社の経営の次に、自分を大事にしてる


なのに発作を起こすとは不覚だった




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