総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
あれ‥‥もしかして‥‥


「もしかして、さっきも‥‥頭触られるの嫌だった‥‥?」


あたしが、感想を言った時は何もミズキは言わなかったけど‥‥本当は嫌だったのかな‥‥。


「え、じゃじゃ馬。チビの髪触ったのか?」


「‥‥うん」


カラが驚いたように、あたしを見た。


そして、座っていたミズキはソファから離れあたしの後ろに来ると


「別に嫌じゃなかった。だから、また‥‥」


耳元で、優しく囁かれる。


「また‥‥?」


「‥‥‥なんでも、ねぇよ」


本当に少しだけ頬を赤くした、ミズキはそのまま続きは言わず部屋から出ていってしまった。


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