蜜味ファインダー
カメラマンの彼


そこには真紅やピンク色のバラが、サテン地の上にちりばめられていた。

部屋の真ん中には、ダブルベッド。



『そうだ、モデルやってみない?』


最近、カレシと会うと喧嘩ばっかなんだよねー。出版社に勤める友達に愚痴ると、何だかんだの一番最後に、そんな提案がきた。


『現実に疲れたら、夢を見なきゃ、だよ』


彼女の訳わからない持論の押しつけで、店を出る頃にはもう、それは決定事項となっていた。


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