浮気は、いいよ。



「・・・・・優里、キスしてイイ??」




「・・・・・うん」





優里の向きを変えて、優里にキスを落とす。




角度を変えて、ついばむ様に何度もキスをする。





「・・・・・違う」




「・・・・・何が??」




もしや、オレってキス下手くそなのか??




「・・・・・幸太郎と沙耶香がやってたみたいなキスがしたい」




「無理言うなよ。 オレ、見てねぇし」




「・・・・こーゆーの」




優里の舌がオレの口の中で動き回る。




「・・・・・こーゆーの??」




優里の舌に吸い付いて一旦動きを止め、今度は優里の歯茎に舌を這わせた。




「・・・あ・・・」




小さく漏らした優里の声に、興奮を抑えられるワケもなかった。





優里をベッドに押し倒して、服の上から優しく胸の膨らみを撫でる。




優里の首筋や耳にキスをしたり、舐めたり。




優しい愛撫を繰り返す。




「・・・・・・だから、違う」




優里がオレの手を自分の服の中に突っ込んだ。





「・・・・・オレ、徐々に徐々にヤリたいタイプなんですケド・・・」





「徐々に徐々に、幸太郎と沙耶香がしてたみたいにしてくれる??」





「イヤ、だから、見てないから分かんねぇって」





「ワタシだって見てないよ。 でも、あのレコーダーに入ってたみたいなセックスを、幸太郎はワタシにしたことなかった」






幸太郎さんの気持ちが、オレには少し分かる気がする。
< 117 / 159 >

この作品をシェア

pagetop