浮気は、いいよ。
「……………何⁇ 急にどうしたの、優里」
幸太郎が困った顔で、少し笑いながら振り向いた。
冗談だと思っているのか。
「昨日、何してた??」
「いつも通りゴハン食って、いつも通り寝たけど⁇」
シラを切り通そうとする幸太郎に腹が立つというよりは、残念に思った。
「いつも通り、沙耶香と寝たの⁇」
「………はぁ⁇ オレ、明日早いからまじ寝るわ」
幸太郎は、ワタシと会話をする気はないらしい。
幸太郎にとっては、その程度の事なんだ。
「お薬、アリガトウ。 おやすみ」
薬を持って寝室を出た。