浮気は、いいよ。


沙耶香がオレに気がある事は分かってた。



浮気なんかして、優里を失うなんて考えられなかった。




オレは浮気なんかしない。




そう、思ってた。




でも、沙耶香にキスをされた時




せき止めていたダムが崩壊したような




雪が溶けて雪崩が起きたような




抑えてたものが、一気に溢れ出しては止まらなくなった。
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