浮気は、いいよ。
ペンを取り出して、弁護士から手渡されていた離婚届に名前を書き込む。
判子を押そうとした時、優里がソファから起き上がって、オレの隣に座った。
朱肉を付けて、ゆっくり判を押す。
「・・・・・今まで、本当にありがとうございました」
泣きながら頭を下げる優里の頭を撫でながら
「こちらこそ、今まで一緒にいてくれて、オレと結婚してくれて本当にどうもありがとうございました」
オレの目からも涙が零れた。
オレの涙が優里の髪に落ちて
それに気づいた優里が顔を上げてオレを見て、少し笑った。
「ヨカッタ。 悲しいのがワタシだけじゃなくて」
自分で招いた事。
オレが流している涙など、駄々っ子が愚図っているのと寸分違わない。