それだけ ~先生が好き~



好きになるつもりなんてなかった。



『松戸浩介』



その名前を見るだけで・・・


その名前を聞くだけでドキドキする。


いつの間にか始まっていた恋。



中1の時には、まだ恋だなんて感じていなかった。


でも


話すたびに

もっと話したいって欲張る私がいたり、


会うたびに

今度はいつ顔を見れるかって期待してる私がいて・・・


やっとわかった。


いつの間にかわかってた。


自分でも気がつかない間に・・・。



先生は優しくて、面白くて、厳しくて・・・。



笑うととってもかわいい。



大嫌いだった体育が大好きになった。


先生の授業が大好き。



そんな20歳も年上の先生に、私は恋をした。


中2になっても変わらない、この気持ち。




毎日が先生で出来てる。


好きでたまらない。




届かないことなんて、知ってた。



わかってた。


先生の左手の薬指の・・・





シルバーのリング





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