† Lの呪縛 †
オリヴィアはくすぐったそうに顔を揺らし、はにかんだ。


オリヴィアの見るからに滑らかな肌は、弾力があり、手触りが良い。


ーもっと触れたい。ー


そんな感情を抱いた事に後ろめたさを感じながらも、なかった事には出来なかった。



「夜は一緒に食事をしよう」

「本当?」

「あぁ、約束だ」



オリヴィアの頬に手を添え、ダグラスはオリヴィアのおでこに唇を落とした。


ノエルは今にも溢れ出てしまいそうな怒りをグッと堪えた。


恥ずかしそうにしながらも、嬉しそうに頬を緩めピンク色に染めている横顔を見て、傷付いた。


これ以上オリヴィアが男に触れられるような事があれば、堪える自信がない……怒りと同時に自信を失いつつあった。



「では行ってくるよ」

「はい、行ってらっしゃい」



ダグラスはオリヴィアに微笑み、その笑みを崩さないままノエルに顔を向けた。



「久しぶりに見送りをしてくれないか」



口調は優しいが有無を言わせない威厳のある話し方。


ノエルはベッドから降りると、正面からオリヴィアを抱きしめた。



「直ぐ戻ってくるよ」

「うん」



背中に腕を回してくれた事に喜びを感じ、オリヴィアの温もりを惜しみながら体を離した。


久しぶりに笑顔を見せたオリヴィアに見送られながら、二人は部屋を後にした。





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