アオ×ソラ2~music is special!!~

…でも…。

気持ちよりも先に体は正直に反応した。

俺は亜緒に電話をかけた。

震える手で電話帳を開き、「宮野亜緒」に電話をかける。

 「…もしもし?」

 「亜緒、気をつけて…。」

何がなんだかわからない、と言うような沈黙。

 「えーっと…?」

 「あいつだよ…。
あいつを見かけた。」

ケータイを落としたんだろうか?

ごんっという鈍い音がケータイ越しに聞こえた。

ケータイ越しに亜緒を呼ぶ声が聞こえた。
< 164 / 199 >

この作品をシェア

pagetop