アオ×ソラ2~music is special!!~

 「!?
亜緒!?大丈夫?」

亜緒がゆっくりと目を開けた。

まだ状況が理解できてないんだ。
周りをキョロキョロとうつろな目で見渡している。

 「…あたし…倒れたの?」

亜緒が後頭部を痛そうに抑えつけた。

そっか、倒れた時に打ったのか…。

 「頭打ったんなら病院だな、亜緒。」

諭すようにマッシュが言った。
優しさが溢れ出るような笑顔で今まで亜緒を支えてきたんだろう。

 「そうだね…。
念の為に…。」

亜緒がオレを見て目をそらしたのをオレは見逃さなかった。

 「ちょっと来い…!」

 「え、ソラ君…!?」

強引に亜緒の手をひいた。
< 171 / 199 >

この作品をシェア

pagetop