An opening of such a love
でも断れない。




結局出ていく寸前まで行きたくないを連呼してお母さんに呆れられた。




ほら浴衣着てみんな彼氏と歩いて




あーうらやましいのかうっとおしいのかの



区別すらつかない。帰りたい。






「花火楽しみだよね」





「浴衣かわいい」





「あー着たかったな」




「・・・ほんとだね」





友達2人と合流して適当な会話に相槌を打つ。


あーしんどい。




だいたい浴衣が着たければ着てこれば


いいじゃない。




彼氏がいないと着ちゃいけないなんて


決まりはないんだし。




あの子たちだって浴衣着てるけど、


女の子ばっかじゃない。




なんか卑屈に感じてきた。
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