委員長とイケメンぼっち
いつもの日々

委員長

キーンコーンカーンコーン

「やっと昼だ〜」

「一緒に食べよ〜」

「今日、お母さんが卵焼き作ってくれたんだ、わけてあげるよ〜」

はぁ…

スタスタ

今日も一人か…

ヒソヒソ、ヒソヒソ

また俺の悪口言ってる

でも、そんなのもうなれてるから

全然悲しくないよ

ガチャ

俺、中村恵斗は友達がいない

別にいらないってわけじゃない、むしろ欲しいくらいだ

でも、自分の内気な性格のせいでクラスメートはだんだんと俺の周りから離れていった

そして、高校入学して一年だたった今でも友達は一人もいない

高二になった今でも…

俺はいつもトイレで昼飯を食べている

今までずっとここで食ってきたから全然悲しくねーよ

悲しくない…

「うっ…」

悲しくないのに涙が出る

「おかん、今日の卵焼きは塩いれすぎだよ、しょっぱい…」

トイレの臭いと弁当の味は合うわけがない

「はぁ…」

ガチャ

はやく昼休みおわんねぇかな

俺は教室に戻り自分の席に伏せた

ヒソヒソ、ヒソヒソ

また、悪口か

悪口を言うくらいなら関わらないでくれ

友達が欲しい、彼女なんていらない

友達が欲しい…

キーンコーンカーンコーン

「はぁ〜授業終わったぁ」

「今日帰りカラオケいかね?」

「いーねー」

カラオケかぁ

いいなぁ、

多分行っても俺はアニソンしか歌えないかも

でも、そんな誘いくるわけないから帰るか

スタスタ

「ただいまー」

「おかえり〜、弁当箱だしといてね」

「わかった、卵焼き増やしてくんない?友達と交換するからさ」

「わかったよ、じゃあかーちゃんが美味しい卵焼き作ってやるよ」

「楽しみにしておくよ」

はぁ…

なんで、俺はこんな嘘ついたんだろ

友達なんていないのに

自分で自分が情けなく思えてくる

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