委員長とイケメンぼっち

やっぱり

次の日

委員長と友達になって一週間を迎えようとしてた

今日も委員長はいない

「恵斗氏、委員長今日もいないでござるね」

「風邪、大丈夫かなぁ」

「大丈夫だよ！来週になったらまたくるさ！」

「そうだよね…」

その後の授業はあまり集中できなかった

俺の頭の中は委員長しかなかった

キーンコーンカーンコーン

「昼前に一ついいでござるか？」

「なに？」

「実はこのクラスに恵斗氏の事を嫌いな人なんて一人もいないんでござるよ」

「嘘だ、女子はいつも俺の悪口を言っている！」

「あれは恵斗氏への黄色い声援みたいなものなんでござるよ」

「どういうこと？」

「だから、お前が超イケメンだからモテモテってわけだ！」

「じゃあなんでみんな近寄ってこないの？」

「それは恵斗氏の一匹狼みたいな独特のオーラで誰も近寄れないんでござるよ」

「だから遠目でヒソヒソしてるわけ、馴れ馴れしくしたら殺されそうだからな」

「そんな、じゃあなんで吉田君と田中君は？」

「それは本当のお前の寂しさに気付いてたからだよ」

「え？」

「いつも寂しそうな顔してたなお前、すぐわかっちゃうよ」

「でもやっぱり委員長みたいに自分からお前に話しかけようとは思わなかった、やっぱあんまり知らない奴だし独特のオーラでてるしよ。でも委員長が話しかけてて、お前が友達欲しがってることもわかった、実は本当に寂しいんだってこともわかった」

「でも、それは委員長がいたからなんだ。委員長がいなかったら俺も吉田もお前には話しかけてなかった」

「そこんところ委員長に感謝しとけよ」

「そうだったの？」

「あぁ、でもな、お前はモテすきちまってる。モテすぎてお前と仲が良かった委員長が嫉妬されたんだ」

「それで、女子が委員長をいじめるようになった」

「それって、やっぱり俺の…」

「いや、お前のせいじゃない」

「違う！俺のせいで委員長はいじめられたんだ！俺がいなければ委員長は…委員長は…」

ダッ！

「おい！どこ行くんだよ！」

「追うでござる」

俺のせいだ！

全部俺のせいなんだ！

ガチャ！

やっぱり俺の居場所はここなんだ…

この、独特のアンモニア臭、狭い個室

ここで弁当を食べること

これが一番お似合いだよ

「ううっ…おかん、卵焼きに塩入れすぎだよ…委員長の卵焼きの方が美味しい…」

「うっ…うっ…」

「おーいどこでござるかー」

「ここじゃね？」

「おーい恵斗ーいるのはわかってんだよ〜」

「恵斗氏、でてくるでござる」

「早くでないと上から水ぶっかけるぞw」

ギギ…

「ごめん、俺どーしたらいいかわからなくて」

「いんだよ、そんなことより委員長どーすんだよ」

「学校きても多分また女子にいじめられるよ」

「じゃあ、午後からの授業サボれ、」

「え？」

「委員長のところに行ってあげるでござるよ」

「で、でも」

「そのふざけた嫉妬厨共には俺らが話しつけとくから」

「お前は安心して委員長とHして来い」

「べっ！別にそんな気は！」

「好きなんだろ？委員長のこと」

「うっ！…」

「行ってくるでござるよ」

「わかった！ありがとう」

「コンドームつけろよー」