~時代を超えた恋~
「うわぁぁぁぁぁあ!」

今日もまた、聞こえる。

あれから何日たっても志士は一切情報

を吐かなかった。

その声が聞こえるたびに昔の事を

思い出す。

『いやぁぁぁぁぁぁ!やめてっ!お母さんっ!』

「っつう…」

「さぁやさん…」

そんな時、いつも沖田さんが抱きしめて

くれる。

「沖田さん、いつもありがとう」

そして、とても安心するんだ。

「いえいえ」

でも、この日は何かが違った。

「うぐぁぁぉぁぁぁぁぉ!」

ビクッ

どれだけ抱きしめてもらっても

…安心できなかった。

きっと、今日は叫び声が多いから。

多分新撰組は一切情報を吐かないから

焦っているんだろう。

「沖田さん……拷問部屋連れてって」

「さぁやさんっ?何するんですか?」

「私がやる」

「無理に決まってます!土方でさえ無理なんですよ?!」

「それでもっ!!私は皆の役に立ちたいんです!」
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