~時代を超えた恋~
部屋に着いてまず布団に寝かせる。

こうみるとますます美少年だなぁ……

短く、黒い髪に整った顔。

「でも…軽すぎる」

ちゃんとご飯を食べているのか?

「……ん……」

「あ、起きました?」

「はい…」

「さぁやさん、倒れたんですよ?」

「……」

「彼方、ちゃんとご飯食べてます?」

「いいえ……」

「軽すぎですっ!」

「彼方には関係のないことです」

いちいち面倒くさい子ですねぇ…

「ならいいですけど…」

ん?

「その痣…どうしたんですか?」

指を紗綾さんの腕の痣に指しながら言う

「っ!」

言った瞬間に痣を隠す。

「……転けただけです」

「…そうですか」

とても悲しそうな顔で言うからそれ以上

は聞けなかった。
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